自然の力を利用して高い耐久性を引き出す丸太組構法
丸太組構法が持つ優れた耐久性・耐火性・耐震性
木には年数を経るにつれて強度が増す性質があり、日本でも奈良時代の建物など、 各地で数百年を経たログ材の建造物が今も現役として利用されています。 適切なメンテナンスを行えば、数世代にも亘って住まいの価値を伝えることができます。
耐火性能においても木が燃えるスピードは非常に遅く、10分間に1cm程度で、 ログハウスに用いられる太い丸太が燃え尽きるためには非常に長い時間がかかる事が解っています。 またログ壁は自然素材のため燃焼による有毒物質の発生がほとんどなく、中毒等の心配も少ないとされています。 実際にログハウスは耐火試験の実施により準防火地域にまで建築が可能な耐火性能を認められています。
また、太いログを積み重ねたログハウスは一般的な住宅よりも重く、 重心が低くなっているため、地震に対しても強い構造となっています。 揺れが発生するとログ同士が横にずれるように動き、横揺れを吸収します。 実大振動実験でも阪神淡路大震災の1.5倍という巨大地震波でも構造躯体に損傷はほとんどなく、ログハウスの地震への強さが実証されています。 さらに東日本大震災で津波の被害を受けたログハウスも躯体部分の損傷は少なく、強い構造を発揮し、 現在は修復を終えて住居として使用されています。